獣王エランドは、触れた生き物をすべて灰にする致命的な雷の呪いを負っていた。人間の少女ヴェラは唯一彼に触れられても無事な存在。呪いを解くため、エランドはヴェラの母親を人質に取り、無理やり結婚を迫る。ヴェラは彼を憎みながらも、傷を癒やし守ってくれる彼の真心に気づき始めていた。初夜を迎えれば呪いは解けるが、代償としてヴェラは命を落とす。彼女を救うべくエランドは解毒剤を用意したが、ライラの策略で毒薬にすり替えられてしまう。初夜の後、呪いは解けたがヴェラは倒れ、二度と目を覚まさなかった。それから6年。エランドは彼女の墓前で悲しみに暮れていたが、実はヴェラは生きていた。人間の貧民街で、金色の獣の耳を持つ双子を密かに育てていたのだ。ある雪の日、娘が通りすがりの男の足に抱きつき「パパ」と呼んだことで、エランドはついに愛する妻と子を見つけ出す。しかし、ヴェラは彼の嘘を許せずにいた。その裏ではかつての宿敵の父親が復讐を誓い、毒の弓を引き絞っていて……。