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口紅が暴いた、夫と義母の一年間の嘘
夫の車で、2日前になくしたはずの口紅を見つけた。 私が何か言うより先に、夫は口を開いた。 「それ、母さんのだよ」 訝しむ私の目の前で、夫はすぐに義母に電話をかけた。 義母は間髪を入れず、嬉しそうに声を弾ませた。 「ずっと捜してたのよ。あなたの車に落としてたのね」 まるで打ち合わせでもしていたような二人の受け答えに、私はその場で固まった。 ふいに、恐ろしい疑念が胸をよぎった。 ——もしかして、この二人はいつもこうして口裏を合わせているの?
チャプター (1)
第1章
夫の車で、2日前になくしたはずの口紅を見つけた。
私が何か言うより先に、夫は口を開いた。
「それ、母さんのだよ」
訝しむ私の目の前で、夫はすぐに義母に電話をかけた。
義母は間髪を入れず、嬉しそうに声を弾ませた。
「ずっと捜してたのよ。あなたの車に落としてたのね」
まるで打ち合わせでもしていたような二人の受け答えに、私はその場で固まった。
ふいに、恐ろしい疑念が胸をよぎった。
——もしかして、この二人はいつもこうして口裏を合わせているの?
第1話
黙り込んだ私を見て、夫の榊原奏士(さかきば そうし)は笑った。
「考えすぎだよ。まったく、美桜は心配性だな」
私・朝倉美桜(あさくら みお)は何も言わず、首を横に振った。
あの口紅は、半月前に私が買ったものだ。ケースについた小さな傷まで、私のものと同じだった。
それに、口紅を見た瞬間、奏士の目にかすかな動揺が浮かんだのを、私は見逃さなかった。
夫婦にとって、いちばん大切なのは信頼だと思っていた。
だから奏士が深夜まで残業していても、居場所を確かめたことはない。
スマホの暗証番号は知っていたけれど、勝手に開いたことも一度もなかった。
奏士はよく冗談めかして言った。
「美桜って、俺のこと全然気にならないよな」
そのたびに、私はこう答えていた。
「信じてるから」
けれど今日、示し合わせたように話を合わせる二人を見て、背筋が冷えた。
同じことが、これまでにも何度もあったのではないか。
一度浮かんだ疑念は、もう押し込められなかった。
過去の出来事が、次々と脳裏によみがえった。
この1年、奏士は急に親孝行になった。
以前は月に一度も自分から電話をしなかった人が、突然、何かにつけて母親を気遣うようになった。
「母さんが寂しがってる」
「母さんの具合が悪い」
「母さんに頼まれた」
何かにつけて、そう口にするようになった。
去年のバレンタインには、付き合い始めた頃に初めて二人で訪れたレストランを予約していた。
ところが出かける直前、奏士は申し訳なさそうな顔で言った。
「美桜、ごめん。母さんが、胸が苦しいって言うんだ。病院へ連れていかないと」
そう言って、私を抱き寄せた。
「埋め合わせは必ずする。バレンタインは来年もあるけど、母さんのことは放っておけないだろ」
そう言われれば、引き止めることなどできなかった。
私は納得したふりをして、彼を送り出すしかなかった。
「気をつけて行ってきて。お義母さんの体が一番だから」
30歳の誕生日には、奏士の好物を並べて帰りを待った。
けれど彼は、とうとう朝まで帰らなかった。
翌日、奏士が口にしたのは、たった一言だった。
「母さんの腰痛がひどくなって、付き添ってた」
あふれそうになる失望をのみ込み、手つかずの料理をすべて捨てた。
奏士が残業だと言っていた夜、私が急性胃炎を起こしたこともある。
冷や汗が止まらないほどの痛みに耐えかねて電話をすると、義母が高血圧でめまいを起こしていて、そばを離れられないから、自分で何とかしてくれと言われた。
思い返せば返すほど、胸の奥がざわついた。
「美桜」
奏士の声で、私は我に返った。
「母さんの腰痛がまた出たらしい。ちょっと行ってくる」
「今から?」
今日は、私たちの結婚記念日だった。
この日のために、ずっと前から準備していた。
2週間前から何度も予定を確認し、1週間前には店も予約した。
午後は半休を取り、一度家に戻ってシャワーを浴び、いつもより丁寧に化粧もした。
もう店へ向かう途中だったのに、それでも駄目なのか。
「うん。今回はかなり痛むって言うから、放っておけない」
奏士はそう言いながら、車を路肩に寄せた。
私は表情を変えずに言った。
「私も一緒に行く」
「いや、来なくていい」
奏士は間髪を入れずに断った。これまで何度もそうしてきたように。
車を降り、走り去る奏士を見送った。
口紅を見たときの奏士の動揺と、不自然なほど息の合った受け答えが、頭から離れなかった。
1分後、私は配車アプリを開いた。
行き先は、奏士の母のマンション。
本当に具合が悪いのか、この目で確かめるつもりだった。
マンションに着き、部屋のインターホンを押した。
扉を開けたのは、奏士だった。
ここへ来るまで張りつめていた気持ちが、ふっと緩んだ。
疑った自分を心の中で責めた。奏士は化粧品に詳しくない。奏士の母が同じ口紅を持っていただけなのかもしれない。
「どうして来たんだ?」
「やっぱり心配で。お義母さん、腰が痛いんでしょう?」
第2話
奏士の母がキッチンから顔を出した。
私を見るなり、満面の笑みを浮かべた。
「まあ、美桜さんも来たの?奏士がポタージュを作ってくれたのよ。ちょうどいいわ、あとで一緒に飲みましょう」
足が止まった。
家ではキッチンに立とうともしない人が、母の家ではポタージュを作るの?
黙って部屋へ入ると、奏士の母は嬉しそうに話し続けた。
「最近はしょっちゅう顔を見せてくれるの。料理を作ったり、一緒に食事をしたり。本当に優しい息子だわ」
私は努めて穏やかに尋ねた。
「具合はどうですか?」
「もうずいぶん楽よ。奏士が来てくれると安心して、痛みもすぐ引くの」
あまりに自然な口ぶりに、疑っている私のほうがおかしい気がしてきた。
ただ息子に会いたかっただけなのかもしれない。
考えすぎだったのだろうか。
奏士の母に勧められてソファに腰を下ろし、何げなくローテーブルに目を向けた。
テーブルの中央に、ボウルが一つ置かれていた。
底にはわずかにポタージュが残り、縁には薄い口紅の跡がついていた。
奏士の母の顔を見た。
その日は口紅を塗っていなかった。
「お義母さん、誰か来ていたんですか?」
さりげなく尋ねると、奏士の母は一瞬、表情をこわばらせた。
代わりに奏士が答えた。
「ああ、近所の人だよ。たまたまポタージュができたところに来たから、一皿出したんだ」
私はうなずき、それ以上は追及しなかった。
しばらくして、奏士が何でもないことのように言った。
「美桜も来たことだし、俺は会社へ戻るよ。急ぎの仕事が入った」
「運転、気をつけてね」
立ち上がった彼に、そう声をかけた。
私はゆっくりとポタージュを飲み終えた。
奏士の母がため息をついた。
「今日は結婚記念日なんだって?でも、奏士を責めないであげてね。男は仕事が大事だもの。一度くらい予定が流れたって仕方ないでしょう。私はもう平気だから、美桜さんも早く帰ったら?」
「そうします。お大事に」
バッグを持ち、マンションを出た。
ふと、レストランの予約をまだ取り消していないことに気づいた。
店の番号を表示し、そのまま電話をかけた。
「今夜7時に予約している朝倉です。予約を取り消したいのですが」
「朝倉様……」
電話口のスタッフが、わずかに言いよどんだ。
「そのお席でしたら、すでにお連れ様がお見えになっています」
「え?」
全身から血の気が引いた。
「朝倉様のお名前とお電話番号で、先ほどお二人がお越しになりました。男性と女性のお客様です」
男と女。
あの店を予約したことを知っているのは奏士だけだ。
会社で急用ができたと言いながら、別の女と私が予約した店で食事をしていたのだ。
手が震えた。
電話を切ると、すぐに車を呼んだ。
車の中で、私はスマホを握りしめていた。爪が手のひらに食い込む痛みなど、胸の痛みに比べれば何でもなかった。
付き合って2年目の頃、深夜に急性胃腸炎を起こしたことがある。
奏士の家から私の部屋までは、車でも40分ほどかかった。それでも電話を受けると、彼は何も言わず駆けつけてくれた。
あとになって、タクシーを捕まえるため大通りまで走り、運転手に何度も先を急いでくれと頼んでいたことを知った。
プロポーズの日、奏士はかすれた声で誓った。
「美桜、一生つらい思いはさせない。必ず幸せな家庭を築く。ずっと愛するし、絶対に裏切らない。俺にとって、何より大切なのは美桜だ」
絶対に裏切らない。
何より大切。
あのとき、それほど強く言い切ったから。彼も一生、この誓いを守るのだと思っていた。
いつから、すべてが変わってしまったのだろう。
「お客さん、着きましたよ」
運転手の声に顔を上げた。
店へ入ると、窓際に座る二人がすぐ目に入った。
こちらに背を向けていたのは奏士だった。向かいに座る女は、隙のない化粧を施し、目を細めて彼に笑いかけていた。
近づくほど、二人の声がはっきり聞こえてきた。
「やっぱり、奏士くんのポタージュがいちばん好き。朝作ってくれたかぼちゃのポタージュ、また飲みたくなっちゃった」
手足の先まで、一瞬で冷たくなった。
私が体調を崩したとき、温かい飲み物を一杯頼んでも面倒がった人なのに。
今日、奏士の母の家で口にしたあのポタージュは、この女のために奏士が作ったものだった。
彼が頻繁に母の家へ通っていたのは、親孝行のためではなかった。
この女に会うためだったのだ。
第3話
奏士の母もすべて知ったうえで、二人の密会を隠し続けていた。
胃の奥から、激しい吐き気がこみ上げた。
さっき飲んだポタージュの味が舌に残っていた。思い出すだけで、飲み込んだものをすべて吐き出したくなった。
奏士は指先で女の鼻を軽くつつき、甘やかすように笑った。
「食いしん坊だな。そんなに好きなら、また作ってやるよ」
「いつもそう言うだけなんだから」
女は拗ねたふりをしながら、フォークで肉を一切れ刺し、奏士の口元へ運んだ。
「はい、あーん」
奏士は素直に口を開けた。
ふと顔を上げた奏士が、すぐそばに立つ私に気づいた。
目が合った。
奏士の顔から、さっと血の気が引いた。
奏士は椅子を引く音を立てて立ち上がった。
「どうしたの?」
女も彼の視線を追い、こちらを振り返った。
「美桜、話を聞いてくれ」
奏士はそう言うなり、女をかばうように一歩前へ出た。
女を守ろうとするその仕草に、胸の奥がひりついた。
「何を聞けっていうの?」
自分でも驚くほど、冷たい声が出た。
「ここではやめよう。家に帰ってから話す。茉由は悪くない」
悪くない。
その一言に、胸を深くえぐられた。
「じゃあ私は?私が何をしたの?」
「奥さん、奏士くんを責めないでください……全部、私が悪いんです」
小日向茉由(こひなた まゆ)と呼ばれた女は、涙声でそう言った。
テレビドラマで何度も聞いたような台詞だった。
妻に見つかっておきながら、よくそんなことが言えるものだと思っていた。
けれど今なら分かる。
謝っているのではない。私を煽っているのだ。
「責めるなら私を責めてください。気持ちを抑えられなかった私のせいで、奏士くんは悪くありません」
奏士くん。
ずいぶん親しげな呼び方だった。
茉由を見つめていた私は、彼女の首元で光るネックレスに気づいた。
母が亡くなる前、私に残してくれたものだった。
なくしたと気づいてから、家中を何度も捜した。とうとう見つからず、声を上げて泣いた。
あのとき奏士は私を抱き締め、こう言ったのだ。
「お母さんがいなくても、俺がずっとそばにいる」
けれど、母の形見を持ち出し、ほかの女の機嫌を取るために使ったのも奏士だった。
かっと頭に血が上った。
私はテーブルへ歩み寄ると、置かれていたグラスをつかみ、中の水を二人に浴びせた。
氷水が茉由の顔にかかり、飛び出した氷が頬を打った。
甲高い悲鳴を上げ、茉由は両手で顔を覆った。肩が激しく震えていた。
「何するんだ!」
奏士が怒鳴った。
肩を強く突き飛ばされ、ヒールが床を滑った。
よろめいた私は、腰をテーブルの角にぶつけ、そのまま床に倒れ込んだ。
激痛が走った。
もともと、私の腰には古傷があった。
1年前、妊娠2か月だった私は、奏士の運転で健診へ向かっていた。
彼はひどく車を飛ばし、信号が変わりかけた交差点に無理に進入して、トラックと衝突した。
おなかの子は助からなかった。
奏士は私を抱き締め、涙を流しながら何度も自分を責めた。
私は逆に彼を慰めた。
「大丈夫。いつかまた、きっと授かれるから」
3日間、病院のベッドから起き上がれず、大量の輸血も受けた。
その後、私たちの間に子どもができることは、二度となかった。
それ以来、腰に痛みが残った。
長く座っていても立っていてもつらく、少しぶつけただけで、腰の奥に鋭い痛みが走った。
今は床に倒れたまま、体を動かすことさえできなかった。
腰の奥が脈打つたびに、痛みが強くなっていった。
異変に気づいた奏士の目に、動揺が浮かんだ。
茉由から手を離し、一歩こちらへ近づいた。差し出しかけた手は、私を起こそうとしたのかもしれない。
「奏士くん、ごめんなさい!私がいるからいけないのよ。もう帰る!」
茉由は取り乱した声で叫ぶと、店の外へ駆け出した。
けれど次の瞬間、奏士は私をにらみつけた。
「こんな騒ぎを起こして、これで満足か?茉由は妊娠してるんだぞ!何かあったら、お前に責任が取れるのか!」
彼は私を指さし、目を血走らせていた。
頭の中が真っ白になった。
茉由は、奏士の子を身ごもっていた。
「私が責任を取るの?」
乾いた笑いが漏れた。
「奏士。1年前、私のおなかにもあなたの子がいた。あなたは責任を取ったの?」
奏士の顔から、さっと血の気が引いた。
「話にならない」
吐き捨てるように言い残し、彼は茉由を追って店を出た。
床に倒れ、息をするたび腰に痛みが走る私を置き去りにして。
第4話
店員が救急車を呼んでくれた。
担架で運び出される途中、奏士からメッセージが届いた。
【茉由が腹痛と出血で入院した。子供に何かあったら、お前を許さない】
私の容体を尋ねる言葉は、一つもなかった。
目を閉じた。
心が冷え切ってしまうと、かえって頭は冴えてくるらしい。
私は弁護士に連絡し、離婚協議書をできるだけ早く作ってほしいと頼んだ。
病院のベッドに横たわった私の腰には湿布が貼られ、手の甲には点滴の針が刺さっていた。
レストランから救急車で運ばれて以来、涙は一滴も出ていなかった。
もう期待していない相手のために、流す涙などなかった。
病室の扉が少し開いた。
看護師だと思って顔を上げずにいると、ためらいがちな声で名前を呼ばれた。
「美桜」
顔を上げた。
奏士が片手に保温ポット、もう片方に花束を持って立っていた。
「昨日は軽く押しただけのつもりだった。こんな大けがになるなんて思わなかったんだ」
心配しているような口調だった。
「仕事に戻って。私は平気だから」
「そんな言い方するなよ……本当に悪かった。美桜がいないと駄目なんだ。今回だけ、許してくれないか」
目を赤くした奏士を見ても、心は動かなかった。
不倫に、一度きりなどない。
一度しか見つかっていないだけだ。
「平気だと言ったでしょう。もう帰って」
私は寝返りを打ち、彼に背を向けた。
「ご飯、食べてくれよ。明日また来る」
それから1週間、奏士は完璧な夫を演じた。
毎日、仕事が終わるとまっすぐ病院へ来た。
持ってくる食事も、鮭のおにぎりとだし巻き卵、やわらかく煮た鶏肉と温野菜、豆腐を添えた炊き込みご飯など、日替わりで変わった。
こんなことを続ければ、いずれ私が許すと思っているのだろう。
翌日に退院が決まると、奏士はほっとした様子で言った。
「美桜なら分かってくれると思ってた。家に帰ったら、好きなものを作るよ」
そこへ、看護師が処置用のトレーを持って入ってきた。
点滴を確認しながら、何げない調子で話しかけてきた。
「ご主人、毎日よくいらっしゃいますね。いつもこちらに来る前に産科病棟にも食事を届けているようですけど、ご親族の方も入院されているんですか?」
シーツをつかむ指に、無意識に力が入った。
「ええ、向こうに親戚がいるんです。何号室ですか?あとで私も顔を出してみようと思って」
看護師は少し考えてから答えた。
「たしか、2番のベッドだったと思います」
私は靴を履き、産科病棟の2番ベッドがある病室へ向かった。
扉の前まで来ると、中から茉由の不満そうな声が聞こえてきた。
「今日もあの人に食事を届けるの?どうせ私が残したものを持っていってるだけだって分かってるけど、それでもやっぱり嫌」
その瞬間、すべてがつながった。
奏士が毎日のように私のベッドまで運んできて、いかにも私のために用意したように見えた食事。
あれは全部、別の女が口をつけたあとの残り物だったのだ。
胃がひっくり返りそうになった。
「怒るなよ、茉由」
奏士は笑いを含んだ声でなだめた。
「あれはお前のためだよ。お前の食べ残しを、あいつに回してるだけだ。それで俺が誰を優先してるか、十分分かるだろ」
「口だけはうまいんだから」
茉由が甘えた声で笑った。
「ねえ奏士くん、本当は誰が好きなの?」
「決まってるだろ。茉由だよ」
「じゃあ、奥さんは?」
わずかな沈黙のあと、奏士が答えた。
「あいつには妻って肩書きをやる。愛はお前にやる。それで公平だろ。俺の子を産むのは、茉由だけだ」
茉由が冗談めかして尋ねた。
「でも、あの事故がわざとだったって美桜さんに知られたら、さすがに許してもらえないんじゃない?」
「知られるわけがない」
奏士の声は軽かった。
「たとえ知っても、あいつなら大したことはできないよ。少し謝れば、すぐ許す」
指先から体温が失われていくようだった。
震える手で下腹部に触れた。
私たちの子は、不運な事故で命を落としたのではなかった。
父親である奏士に、故意に奪われたのだ。
心臓を握りつぶされたようで、息さえできなかった。
このままでは終わらせない。
私は藤代弁護士にメッセージを送った。
【1年前、夫は故意に事故を起こし、私を負傷させて流産させました。さらに不貞相手を妊娠させています。離婚だけでなく、刑事告訴も進めたいです】
続いて、最寄りの警察署に電話をかけた。
「夫が故意に交通事故を起こし、そのせいでけがをして流産した可能性があります。被害について相談したいのですが」
それから、もう一人に電話をした。
「迎えに来て。お願い」